……………。

「諦めないで」

「希望を捨てないで」

ミカサさん…、いえ、ミカサちゃん。
あなたは、諦めずにいたから…今、こうしてるのね

生きる希望を、捨てないあなたは、偉いよ

がんばったね。だから、もういいよ

（目の前に座り込んで、手をとります）

だから……諦めてしまった私のようには、ならないで。

…ふふふ。
おねえちゃんになれるのなら、なっても良いけれど

他の子が言いたいことあるみたいだから、ちょっとまっててね。
（ミカサちゃんに）

……私はあの子を叱れないから…頼みました（小声で）

（了解です）

（本は使えないし、さっきの分析もデータ無し…）

（でも今までの行動を踏まえてなら…！）

（考えろ…奴の行動、言動を思い出せ…！）

…お前がお母さんならどんな子供が欲しいかな？

お母さんのためだと言って他人を傷つける子供が欲しいと思うかな？

ちゃんと考えろ！そこまでお前のことを思ってくれる母親なんだろ！？お前を大事に思うお母さんがお前にどうなって欲しかったのか！！

（なるほど……道を……『開く』！）

（後ろに下がってみんなを見ています）

……たとえ、会えなくても。たとえ、触れられなくても。九重さんのお母さんは幸せ者っスね。やり方は褒められたモンじゃないっスけど、これだけ想ってくれる娘さんがいるなんて。あたしが母親だったら、正直羨ましいっスよ？

『普通』の親子でいられなくても、『普通』に言葉を交わせなくても――
愛し、愛されって、とってもあたたかいことだと思うんス。

ね、神野さん？

そうですね…。
「普通」以外にも幸せがあるってこと、今日わかりましたからね！

（少し笑って皆を見ています）

俺もお前も、普通で無い物同士。似た者同士なんだよ。
だから俺だけ幸せになるつもりも無い。
【皆】で、幸せになろう。

神野さん……！

（なれるのかねぇ…）

あたしだって、ここに来るのが今日で最後、なんて言わないっスから！